@article{oai:jonan.repo.nii.ac.jp:00001001, author = {宮本, 直美 and Miyamoto, Naomi}, issue = {15}, journal = {大阪総合保育大学紀要, Osaka University of Comprehensive Children Education}, month = {Mar}, note = {本稿では、日本語話者の幼児期から児童期前半における、読みの困難を生み出す要因の文献展望を行い、二重経路モデルに基づいて整理した。読みに関する能力としては、「音韻処理」「ワーキングメモリー」「視覚認知」「語彙」「自動化」「眼球運動」が関連していると考えられる。この6つの能力のいずれかに困難のある、または複数の能力に困難のある幼児・児童は、読みに何らかの困難がある。6つの能力の中でも特に「音韻処理」の弱さは殆どの幼児・児童が有しており、読みの困難さに大きく関連していると考えられる。しかし「ワーキングメモリー」「視覚認知」「語彙」の能力が弱い幼児・児童にも読みの困難は認められることから、読みの困難には複数の能力が関わり、相互の関連や各能力の程度によって幼児・児童の読み困難の様相は異なる。複数の能力に弱さを持つ幼児・児童の中には、読みの困難さがより顕著に表れる場合もある。教育現場では、読みに困難のある幼児の姿は、ADHD や自閉症スペクトラム等の他の障害から付随的にとらえられている可能性もあると考えられ、読みの困難が単独にある幼児は、周りの大人からその困難さについて見逃されている可能性がある。読みに何らかの困難がある場合、本人の努力で読むことができるようになることは困難であることから、幼児期からの早期発見と一人一人の教育的ニーズに応じた適切な支援が望まれる。}, pages = {9--24}, title = {文献レビューによる読み困難のメカニズムと幼児・児童にみられる特徴}, year = {2021}, yomi = {ミヤモト, ナオミ} }